◆日本各地に散らばった「鬼の伝説」と様々な桃太郎◆

桃太郎だけでなく、一寸法師、大工と鬼六など鬼に関する話は日本古来から様々な形で、地域で伝えられて来ました。「鬼ヶ島プロジェクト」では「鬼」に関する言い伝え、物語、話しを集め、後世に残すお手伝いができたらと考えています。以下では、筆者が鬼ヶ島プロジェクトを始めてから訪れた場所に残る伝説や、鬼に関わる遺物、取材途中で見つけた発見などをゆっくりご紹介して行けたら、と思っています。

もし、あなたの住む地域やお家にの鬼の伝説がある方は、教えて下さいね。

 

桃太郎の三家来のお話し

 

桃太郎の伝説では猿、犬、キジの3家来が定番ですが、なぜこの3匹なのか、知っていますか?

 

この3家来の由来にも諸説ありますが、中国古来の陰陽道によると、『「丑寅」(東北)の方角は「鬼門」といわれ、人々に禍をもたらす鬼が住んでいる所と考えられた。』(p38「おかやまの桃太郎」、市川俊介:著)そうです。

 

陰陽道の鬼門図、十二支をぐるっと円状に並べた時計の様な図(↓鬼門図)の中で、丑と寅の方角が「鬼門」と呼ばれていて、その鬼門の対角にあるの「裏鬼門」に猿、その隣に酉、戌が続いている。桃太郎は、鬼と正反対の動物を連れて鬼を退治しに行ったんですね。

 

犬(戌)

猿(申)
雉(酉)

 

 

桃太郎の三家来のお話し(続き)

 

さて、この「鬼門」という言葉で僕が思い出したのが、佐藤さとるさんの著書「だれも知らない小さな国」(コロボックル物語)です。(*下リンク「誰も知らない小さな国」)「コロボックル」はアイヌの昔話に出てくる小人の神様、そして住民から「鬼だ」「祟りだ」と勘違いされてきたその小さな神様もなんと「鬼門」の山に住んでいるというお話だったのです。悪い方角には、鬼=神がいるという逸話は昔から語り継がれてきたという事でしょうか? 

話が逸れましたが、猿、犬、キジの3家来は実物のモデルがいる(!)とも言われている事を知っていましたか?

 

 

なんで鬼はトラのパンツを履いている?

 

桃太郎の猿、犬、キジの3家来の由来が陰陽道の「裏鬼門」に当たる猿、酉、戌だという話しに関連して、鬼のツノと鬼のトラ柄パンツは「鬼門」の方角である、丑(うし)と寅(とら)から由来していて、牛の角とトラのパンツを履いた鬼の姿が象徴的に鬼門を表していると言われています。そう言われたら、へえそうなんだ!という気がしてきますね。

 

 

 

あなたの地域の鬼の話を教えて下さい。

(頂いた情報を整理して掲載させて頂く事があります。あらかじめご了承下さい。)

 

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全国にある鬼の話やゆかりの品(随時更新中。)

 

岡山県

香川県

山口県

宮崎県

長崎県

 

 

宮崎県都城市 東霧島神社

 

鬼が一夜にして積み上げたと言われる鬼岩階段があります。赤鬼さんが鳥居の所にいますね。この階段を「後ろを振り向かずに登り切って、拝殿に向かうと願いが叶う」という事です。イザナギノミコトが切ったと言われる「神石」も祀られていますよ。

 

 

山口県下関市 鬼の岩

 

下関の豊北町の島戸には、悪さを重ねる鬼を見かねた村人が、「島戸と角島を陸続きにすれば、望みのものをやろう」という条件で鬼が海にたくさん投げ入れたと言われる岩、「鬼の岩」があります。鬼の手形がついたままの鬼の岩がありますよ。

 

香川県高松市 女木島(鬼ヶ島)

 

伝説の鬼ヶ島は一体どこだったのでしょう?諸説ありますが、香川県の女木島もその一つです。モリッとした山が二つあって、まるで鬼の角の様ですね。高松港から船に揺られて行くと、鬼の館が見えて来ます。小さな島は、瀬戸内の海の香りと風を感じる素敵な島です。鬼が住んでいた「鬼ヶ島大洞窟」は必見です、是非訪れた際は遊びに行って見て下さい。

岡山県総社市 鬼ノ城

 

岡山県総社市、吉備高原にある鬼ノ城。歴史が失われ、謎が多いこの場所ですが、大和朝廷による防衛施設だと考えられています。城の西門が復元されていて「鬼ヶ島の鬼の門だ!」と思える圧巻の城門が山のてっぺんにそびえ立っています。近くでみてみて下さいね。岡山の景色が一望できます。

長崎県佐世保市 眼鏡岩

 

長崎の佐世保市にある眼鏡岩。長崎の有名な「眼鏡橋」じゃないですよ!「大昔、大きな鬼がひる寝をしていた。あたりの騒がしさに目をさました鬼がうーんと手足をのばしたとたん両足が前の岩に当たってポッカリ二つの穴があいた。」という話の伝わる眼鏡岩です。高さ10メートル、幅20メートルに及ぶ大きな海食洞穴の跡だと言われているそうです。近くに行くととても迫力のある佐世保の景勝地でした。

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